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ふくろう日記

日本顔学会セミナー
『デジタルエステ コンピュータで顔を美しくする』


2011年6月20日(月)

6月17日(金)は
日本顔学会のセミナー『デジタルエステ コンピュータで顔を美しくする』へ行ってきました。

会場は前回に引き続き日本女子大学。

講師は、明治大学理工学部情報科学科教授の荒川薫先生。

荒川先生は、東京大学大学院工学系研究科の原島先生の研究室で修士をとるなど、日本顔学会会長の原島博先生とは何かとご縁があるということで、司会の原島先生との息もピッタリ。

デジタル処理の方式など理工系の話が多くありましたが、それ以外の個人的に印象に残ったことをメモします。

研究のきっかけは、

1995年からwww(ワールドワイドウェブ※インターネット)が普及しだす。
顔写真付き自己紹介のホームページを公開。
  ↓
PCで修正して美観化。

「エステ」という言葉。
日本では主に痩身を意味するが、
本来のaesthetics(エステティクス)は、美学、美的感覚、美的な外観を意味する。

エステ・化粧の美観処理をコンピュータでする(主に立体感をつける)のがデジタルエステ。

コンピュータで処理
1.肌を滑らかにし、色調を均一化。
2.ハイライト・シェードによる立体化の強調。
3.目、眉、唇の輪郭強調。

メイクでやることをコンピュータでという話ですが、こうして書き出されるとまんまそうですね。
特に「ハイライト・シェードによる立体化の強調。」は昨年、コスメ、スキンケアを中心とした美容雑誌『ビーズアップ』の特集【小顔!メリハリ!欲張り3Dメイクレッスン!】で、観相学からハイライト&シェーディングを検証したのを思い出しました。

シェーディングは小顔に見せる効果がありますが、痩けてみえるようだと逆効果になりますかね。
機会があったら改めて福顔ハイライト&シェーディングについて解説したいと思います。



法令線の処理が難しい。


このデジタルエステの技術をを使ったiアプリ「Best Face」というのがあるという話。
周りを見渡してみると、私の左、右、前、右前と私も含めて5人全員がiPhoneでした。(左前は空席)
※Android(アンドロイド)スマートフォンではなく。

コンピュータが処理したものを選んでいくと最終的にベストの顔になる。


出来上がった写真は、極端に目がデカくなるプリクラとは雲泥の差がありました。
AdobePhotoshopのBeauty Boxで感覚的に処理したのに近い。

実在する人物のメイクの顔を美しい写真に処理しているので、AKB48江口愛実やAdobePhotoshopのBeauty BoxでCG加工してるであろう女性誌の化粧品広告のモデル写真よりもぜんぜん自然です。


主観評価の結果で、
20代の女性が、自分メイク、プロのメイク、自分メイクをデジタルエステ処理、プロのメイクをデジタルエステ処理の4つの中で選ぶのは自分メイクをデジタルエステ処理が多かった。
(自分メイク=濃いめのアイメイクを立体感にした顔)
※目力強調メイク・黒目が大きく見えるメイク。

というのを受けて

原島博先生が、
「昔は近距離(対面※1m〜1.5m)での見え方(印象)を大事にしたが、今は距離が遠くなって3m離れた距離を気にしたメイクになったのではないか?」とおっしゃっていました。


質疑応答では、
「ヒゲの剃り跡をきれいに見せる」処理の話になりました。

私も男性向けには、髪の生え際をきれいに見せる(逆に毛を多くする)処理があればいいなと思いました。
というのも、携帯電話のカメラやiPhoneのカメラだと実際の額よりも禿げ上がって写るケースがあるんです。
「オレはこんなにハゲてないぞ!」と思いながらそのままブログにアップしていますが、地肌が透けないような処理があるといいですね。

あと女性にも髪の処理があればいいと思いました。
髪の毛の印象によって顔の印象は大きく変わります。
髪が美しいと顔の印象も10%〜20%アップします。

「パンテーンナチュラルケア」のCMで中山美穂さんが「自然なハリツヤ」と言っていますが、デジタルエステでも輝度強調で「自然なハリツヤ」が実現できるのではないでしょうか?


放送局の方の話。
アナウンサーで、メイクさんにメイクされるがままになっている人がいる(端から見ていて似合っていない)。
自分の顔を知って、自分の好きな顔、自分が良く見える顔をデジタルエステで作ってそれを元にメイクさんにメイクしてもらえばいい。

この話を聞いて、
田中れいなさんがモーニング娘。に加入した直後の映像でメイクさんに「お母さんに遠くで見たらキレてる顔 っていうかそんな感じなんですけど、近くで見たら目の形がかわいいて言われるからそれ出して欲しいんですよ」とお願いしている場面を思い出しました。
当時、田中れいなさん中学一年生の13歳。
初仕事の時にそう言ってのける素直さ、プロ意識。
見習いたいですね。
私がテレビ出演の際にメイクさんにお願いするのは「自然な感じで眉を少し描いてください」です。


就職活動でも志望業界、志望職種、採用担当者(男女・年齢)の好みを元に写真をデジタルエステ処理するなど、いろんな使い方ができそうです。

メイクの技術、写真の技術、工学の技術はどんどん進化していることがわかりました。

だけど、メイクや写真で良い顔にする以上に元の顔を良くすることを忘れないようにしてほしいです。



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