2001年7月2日(月)
フェイシャルセラピストかづきれいこ先生の新刊、「顔力」( ワニブックス)を書店で見つけたのをきっかけに、「顔力」の隣りに並べられていた「メイクセラピー」(筑摩書房)と、昨年の日本顔学会のセミナーでのかづき先生の講演後に購入した「私を元気にするメイク」 筑摩書房 、「メイク力」(ワニブックス)の計4冊を立て続けに読んだ。※いずれもかづきれいこ先生著
先生の講演を聴いた時も元気になったが、これらの本を読んでまた元気になった。
書かれている内容は、先生のライフワークとなっている“リハビリメイク”(ヤケド痕や痣をカバーする医療分野に組み込まれているメイクで、他にもシワやたるみを目立たなくし、若々しくなるメイク)についてや、本によっては実際のメイクテクニックも解説されている。
どの本にも共通していることだが、先生の実体験からくる、“メイクアップで外観を変えることにより、中身を変えて元気に前向きに生きよう”というメッセージが込められている。
メイクは人に見せるためよりも、自分の納得するメイクをすることで、自分に自信をつける意味合いが大きい。
そして、そのことにより何ごとにも前向きに取り組めるようになれる。
とにかく元気がキーワードで、メイクによって自分が元気になり、自分の元気によってまわりを元気にする。という考えだ。
こういう元気になるメイクで思い出したのが、先日最終回を迎えたテレビ朝日のドラマ「OLヴィジュアル系」の主人公の「桜田門真恵」だ。
「桜田門真恵」は鈴木紗理奈さんが演じる天才的メイク美人で、素顔は地味な彼女がひとたびメイクをすると元気になるというものだ。
「頑張れワタシ!! ファイトだ自分!!」というお決まりのかけ声や、「運命は自分で変えていくもんだもんね〜」というような前向きな姿勢が表現されており、メイクのテクニックだけでなく、こういった考え方が女性を美しくすること視聴者に伝える非常に良くできたドラマだった。
このドラマを見ていた方は、ドラマの世界とは分かっていながらも、だんだんのめり込んで「桜田門真恵」を応援していたのではないでしょうか。
最後には鈴木紗理奈さんがわざと特殊メイクでブスにした「桜田門真恵の素顔」ですら可愛く見えてきました。
かづき先生も、「最初の判断基準に外見が少なからず影響してしまうのは否定できない」とおっしゃっていますが、このように常に自分が元気になるように頑張っている人は、メイクを落とした時の外見の印象まで変わるのだと思います。
最近は「醜形恐怖症」という自分がブスだと思いこむ人が増えているようですが、そういう人はもちろん、そうでない人もぜひ先生の本を読んで欲しいと思います。
きっと元気になるはずです。
私の場合は男なのでメイクはあまり関係ありませんが、先生が考案した「血流マッサージ」はやっています。
視界が明るくなり、表情が引き締まるのが自分で分かります。