toggle
2023-09-22

人相学批判と日本顔学会批判 観相学・骨相学から顔学へ。人類(と私)の顔研究の歴史を振り返る。

9月19日(火)に大阪樟蔭女子大学で開催された「第64回化粧文化研究者ネットワーク研究会」での私の講演「観相学・骨相学から顔学へ。人類(と私)の顔研究の歴史を振り返る。」

観相学・骨相学から顔学へ。人類(と私)の顔研究の歴史を振り返る。化粧文化研究者ネットワーク@大阪樟蔭女子大学

今回の大きなテーマは、「科学を装った骨相学と同じ危険が迫っている」でした。

そして、
顔の研究者は、
骨相学の教訓を忘れてはならないが、骨相学の呪縛にとらわれすぎてはならない。

でした。

大阪樟蔭女子大学は今日も晴れだった。

※最近の日本顔学会は、論文を書くため、発表するためだけに「顔」を題材にする研究者が多く、「顔を研究する上で大切なこと」が抜けているように感じていました。

今回の講演の構成

「人類(と私)の顔研究の歴史を振り返る」のタイトルとは逆で、前半に「顔は変わる、変えられる」「私の顔研究の歴史」、後半に「人類の顔研究の歴史」、そして、「顔研究の未来はどうあるべきか?」を話しました。

詳しい内容は参加された方のみぞ知るということで、今回のスライドのタイトルはこちら。

(1)日本顔学会と私。

(2)日本顔学会と化粧文化研究者ネットワーク

(3)化粧とは何か?

(4)人間にとって顔とは何か?

(5)改めて自己紹介

(6)顔に興味を持ったきっかけ(リクルート時代の話)

(7)もう1つの顔

(8)人生の大航海時代に突入。

(9)「大顔展」とニューヨーク

(10)顔学会に入会してからの話

(11)シンポジウム「顔」第9回 顔学(かおがく)入門 ~グッドコミュニケーションを目指して~原島先生による釘刺し事件

(12)ザ・顔面学

(13)原島先生女装事件

(14)?????

(15)顔学会と似顔絵

(16)小河原智子と池袋絵意知

画像は、かんたん似顔絵教室(ベストセラーズ)小河原智子 (著)より

(17)なぜ、人は顔から相手の内面を知ろうとするのか?

(18)顔はその人の履歴書

(19)「顔」の賢人はなんと言っているか?

(20)人相学批判

(21)西洋の人相学(観相学)

(22)東洋の観相学 日本の観相学

(23)西洋では中世に観相学が復活。

(24)レオナルド・ダ・ヴィンチも観相学を研究していた。

(25)19世紀には「骨相学会」が設立。人類の忌まわしき黒歴史

(26)人工知能が顔相から「犯罪予備軍」を見分ける

(27)日本顔学会批判

(28)顔を研究することの難しさ。

(29)顔訓13箇条

(30)究極の顔とは?

昔の顔学会の「顔は面白い」という話、「顔を研究する上で大切なと」を話して、顔や化粧の研究者に今一度「顔」そのものを考える機会(ある種の問題提起となるような)をなんとか提供できたと思います。

対面のみの研究会だからこそできる思い切った提言のようなこともお話させていただきました。
参加された方は歴史の証人となってくれることでしょう。
かつて私が日本顔学会でそうであったように。

北山晴一先生をはじめとした化粧文化研究者ネットワークの世話人の皆さま、お集まりいただいた皆さまに感謝申し上げます。

日本顔学会の会員数

ホームページには、2013年12月末現在の会員数は664人、

 

 

とありますが、

2023年最新のニューズレターには、現在(4月末)の日本顔学会の会員数は523名です。

とあります。

664人→523人

10年間で100人以上減っている。

つまりこれは、年寄りの会員は死んで若い人の入会がないことを表します。

その原因は何なのか?

日本顔学会の理事の方は今一度考えていただきたいです。

日本顔学会と小河原智子と池袋絵意知

2003年に日本顔学会で小河原さんと出会い、
それから20年の歴史を積み重ね、新刊『1分で見抜け!顔やしぐさでわかる本当の性格』(明日香出版社)で著者似顔絵を描いてもらうことができました。

 

ご縁に感謝です❣️🦉 🐸

科学主義批判

「日本顔学会」「観相学」はタブーではありますが、顔を考える「顔学」において「昔の哲学者や科学者は顔をどうとらえていたか」という歴史を検証しました。

現代においても「科学」という言葉が悪用されて経済の奴隷である政治に利用されているように、似非科学、擬似科学、さらに言うと「科学信仰」がいかに危険であるか伝えました。

「科学的データ」などという「科学ではないもの」を妄信する危険性を伝えることができたと思います。

科学主義、科学至上主義がいかに危険であるか?

HC塾 第5回「情報文明を人類史の枠組みのもとで1000年単位で俯瞰する」

近代を支配してきた神は1.経済(お金)、2.科学。もう1つは何?●改めて【HC塾 第5回「情報文明を人類史の枠組みのもとで1000年単位で俯瞰する」】を振り返る。

コロナ後初の超久しぶりの懇親会も相変わらずの美味い料理とお酒で最高でした。

究極の味などありはしない

もしあるとすれば、それは健康と空腹

甘いものが好きな人は甘いものがおいしい

辛いものが好きな人は辛いものがおいしい

あついものが好きな人はあついものがごちそう

十人十色
               味の原点

この日の名言は、

「やっぱり顔ですわ!」

「究極の顔とは健康と自信」

原島さんはアーティストだから(by 北山先生)

やっぱり顔の議論は顔を合わせてやるべきですわ!

オンラインではできませんわ!

と思いました。

「自ら機会を創り出し、機会によって自らを変えよ」(リクルート社訓)

講演の翌日に、化粧文化研究者ネットワーク研究会に参加した方からとてもありがたいメールをいただき、思わず涙が出ました。

プレッシャーが大きすぎて、開催日が近づくにつれてなかなか眠れない日々も続きましたが、最後の最後まで手を抜かずに頑張ってよかった。

今回の講演によって、私も1つ上のステージに行けたと思います。

「自ら機会を創り出し、機会によって自らを変えよ」(リクルート社訓)

※今回は、化粧文化の先生方に与えていただいた機会だけど、11年前の9月、化粧文化研究者ネットワーク第23回研究会に勇気を振り絞って初めて参加した(自ら機会を創り出し)、ことをきっかけに、自らを変えることができました。

 

 

関連記事