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2021-01-28

まず、やってみる(中洲俊信 日本顔学会理事、株式会社東芝)

日本顔学会の新しいニューズレター74号が届きました。

今回のメインは、

第25回日本顔学会大会(フォーラム顔学2020)開催報告

初のオンライン開催・参加費無料となったフォーラム顔学2020。

10月3日(土)、4日(日)に、運営本部を神奈川県の慶應義塾大学矢上キャンパスに置き、オンラインにて開催されました。

個人的にいろいろと刺激を受ける研究発表がありましたが、

輿水賞を受賞した「シンポジウム 顔学のトレンドを探る」の瀬尾昌孝 (大阪工業大学)、中村航洋 (早稲田大学)、松下戦具 (大阪樟蔭女子大学)の3人の若い教授(というかバリバリの研究者)のそれぞれの分野に対する真摯な研究(工学、心理学、美容)、そしてこのシンポジウムの座長を務めた渡邊伸行先生(金沢工業大学)も含めたお互いの研究をリスペクトし、一緒に顔学会を作っていこうという姿勢に、現代の顔学会、未来の顔学会への安心と期待を感じました。

顔学オンラインサロン報告 第6回〜第12回

今のところ私は第1回から全て参加しています。

回によっては寝ながらiPhoneで聴いているだけもありますが、たくさんメモをとっている回もあります。

ブログにまとめる時間がないので、それぞれの回のテーマと話題提供者のみ記します。

第6回 2020年7月21日(火)

「人工知能を用いた顔研究の現在」

話題提供者:瀬尾昌孝(日本顔学会若手交流会代表・大阪工業大学)

第7回 8月4日(火)

「マスク時代の顔〜コロナ禍の顔を考える〜」

話題提供者:高野ルリ子(日本顔学会理事・資生堂)、原島博(日本顔学会元会長 )

第8回 8月18日(火)

「マスク時代の顔〜コロナ禍のファッション・文化〜」

話題提供者:米澤泉(甲南女子大学)、山本芳美(都留文科大学)

第9回 9月1日(火)

「東西貴族美人模様〜将軍正室とファラオ孫娘の実例から〜」

話題提供者:馬場悠男(日本顔学会監事・国立科学博物館)

第10回 9月15日(火)

「フォーラム顔学2020の見所!聴きどころ!」

話題提供者:青木義満(日本顔学会フォーラム顔学大会長・慶應義塾大学)

第11回 10月20日(火)

「深層学習がもたらした顔学の研究イノベーション」

話題提供者:森島繁生(日本顔学会理事・早稲田大学)

第12回 11月3日(火)

「マンガの顔」

話題提供者:阿部恒之(日本顔学会副会長・東北大学)、オーリガ・コピローワ(東北大学)

日本顔学会のニューズレター74号はこちらからご覧いただけます。

https://www.jface.jp/pdf/nl74.pdf

<オンライン開催> 顔学会25周年記念シンポジウムのご案内

そして、昨年4月4日に開催予定も新型コロナウイルスによって延期となった 顔学会25周年記念シンポジウムのご案内が、3月6日にオンラインにて開催されることが決定しました。

日時:2021年3月6日(土) 13:30 ~ 17:45

◆参加費:無料

となっておりますので、会員でない方もぜひご参加ください。

このような内容になっています。

日本顔学会誌第20巻No.2

そして、ニューズレター、顔学会25周年記念シンポジウムのご案内と一緒に送られてきた日本顔学会誌第20巻(2020, Vol.20, No.2)。

巻頭言にある中洲俊信さん(日本顔学会理事、株式会社東芝)の

まず、やってみる

というタイトルに心を動かされました。

中洲さんとの付き合いは長く、日本顔学会のイブニングセミナーが東京大学で開催されている時代は中洲さんが毎回お手伝いされていて、初めて会話をしたのは2003年9月27日、28日に開催された「フォーラム顔学2003」(第8回日本顔学会大会)でした。

顔学会でやってみる

ということで、中洲さんの顔学会での歴史は「まず、やってみる」の連続だったなと。

この年に【対話型GAを用いた似顔絵システムの検討】の研究発表。

自ら似顔絵を描くこともやり、ついには星の子プロダクションに所属して似顔絵アーティストとして東京周辺の観光地での似顔絵描きも経験。

そして、大学を離れ一般企業に就職してからは、日本顔学会若手交流会の立ち上げ。

私自身を振り返ってみても、営業マン時代は顔が見えない電話営業よりも、直接飛び込み訪問して「まず、行ってみる」。

この訪問営業の数の多さが「新規顧客獲得」の多さにつながり、この営業を経験したことで「いろんな顔を見ているうちに、人の顔と性格って何か関係あるな。顔の研究をしよう」となり、今があります。

大学の研究者ばかりの組織の日本顔学会ではありますが、学ばせていただける機会があるのだから「自ら機会を創り出し、自らを変えよ」と、イブニングセミナーやシンポジウム、フォーラム顔学には欠かさず参加。

最初は顔と性格の関連性を考える(顔から性格や資質、延いては運をみる)観相学からスタートしたこともあり、

まず、やってみる

と、1999年に池袋西口の路上での観相占い修行。

と同時に、1999年12月にホームページを立ち上げ、【今週の顔】毎週「有名人の顔相鑑定」を。そして、【ふくろう日記】で日本顔学会で学んだことを自分なりの解釈で発表してきました。

それが、雑誌、テレビ、新聞、インターネットと各メディアに出るきっかけになりました。

まず、やってみる

この精神を忘れていました。

改めてこの言葉のように、近々新しいことをやってみようと思います。


中洲俊信さんには2009年の「似顔絵博覧会」で、

念願の中洲さんによる池袋絵意知の似顔絵を描いてもらったり、

針すなお先生と斉藤ルミ子さん

池袋絵意知と池袋東京芸術劇場に“似顔絵博覧会”を見に行く会にも参加してもらったりしていました。

ニューズレター“NOW THE FACE”に見る『顔』の時流

『日本顔学会誌第20巻No.2』には高野ルリ子さん(日本顔学会理事・ニューズレター担当)による「招待論文」、【ニューズレター“NOW THE FACE”に見る『顔』の時流】も。

ニューズレターの“顔”となっている23年間のロングコンテンツ“NOW THE FACE”を見返すことで『顔』の時流を分析するというもの。

第1回の金城武さんは「エネルギーを持つ顔」

私がまだ日本顔学会に入会していない1998年3月31日発行の「6号」にある第3回の「SMAP(コンサートプログラム)」では平均顔の話で、5人の顔を合成すると草なぎ剛さんになる?という話。

世界的な似顔絵アーティストの小河原智子さん(星の子プロダクション)が著書『小河原智子のだれでもカンタン!「ポジション式」似顔絵入門』で、SMAPのパーツの配置は、上型→木村拓哉さん、下型→中居正広さん、内型→稲垣吾郎さん、外型→香取慎吾さん、平均型→草なぎ剛さんと分析しています。

コンピューターで平均顔を作ると配置的には平均型の顔になり、だから平均型の草なぎさんの顔に?

とも思ったんですが、

この時の執筆者の小出氏によると「(草なぎさんになるのは)エラの張った輪郭の特徴が影響しているため」と結論づけていました。

顔はわからないことだらけで、顔を分析する、顔を考えるのは本当に面白いです。

「表1 NOW the Face 登場者一覧と社会・文化の話題」には、
「インターネット台頭、Windows95発売」から始まって「携帯電話急増、茶髪・厚底ブーム」、「プリクラ人気」、「ガングロ」「IT革命、写メール、目力メイク」、「iPhone。Facebook、Twitter日本上陸」、「オバマ大統領就任、草食男子、美魔女」と本当に四半世紀の移り変わりを感じさせるものでした。

日本顔学会編集委員のお仕事

そして、「急に始まった!実録ルポ!日本顔学会編集委員のお仕事」という漫画がいきなり59ページに!

なんと、最近は顔学会の会合や顔学オンラインサロンでもお顔を見なかった「日本顔学会若手交流会」の初代副代表で過去には「日本顔学会ニューズレター編集委員」をしていた上田彩子さんが「日本顔学会編集委員」に!

※漫画のチカラは大きいですからね!
特に若い世代にアピールするには。

日本顔学会誌でも毎回、漫画を期待します!

『「恋顔」になりたい! 愛される顔にはルールがある』上田彩子

『「恋顔」になりたい! 愛される顔にはルールがある』上田彩子

 

26年目の日本顔学会も楽しみです!

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