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2018-05-18

美術家 富田菜摘「憲武」【創と造 2018】大阪美術倶楽部

大阪美術倶楽部

2018年5月15日(火)は大阪美術倶楽部での「創と造 2018 現代日本絵画・工芸新作展」へ。

富田菜摘さんという作家に注目していて彼女の作品を見に。

 

富田菜摘作品との出会い

私が富田菜摘さんを知ったのは、2015年2月に御堂筋を歩いている時にショーウィンドウにあったこの作品を見て。


バーバラ・シーラカンス
富田 菜摘 先生

 

そしてこちらが、
富田菜摘さんが「創と造 2018」に出展していたカメレオン作品「憲武」。

※画像の出典 富田菜摘 Natsumi Tomita’s Website

 

富田菜摘さんは、金属廃材の動物や新聞や雑誌を用いた人物作品などを制作・発表していて、多くのメディアで取り上げられるなど大活躍しています。

私は、金属廃材の動物の作品が好きです。

「この部分をこう使うか?」といったアイデアがすばらしくて、どれもかわいいのです。

廃材とは思えない!富田菜摘さんの廃材アート – NAVER まとめ

創ること。造ること。創と造 2018 現代日本絵画・工芸新作展

この日は、富田菜摘さんの作品を見に行ったのですが、「現代日本絵画・工芸新作展」ということで、日本画も、さらには洋画もいい作品がたくさんありました(合計133作品)。

工芸には、「せんとくん」の籔内佐斗司さんの作品「五月童子 青嵐をとらえる」も。

工芸作品では大森暁生さんの「満ちゆくものは欠けゆくときなり」がよかったです。
バビルサというイノシシのような動物で4本の牙が弧を描いて自分に向かって伸びているのです。

そのまま伸びると頭に突き刺さりそうで「自分の死を見つめる動物」という異名も。
※実際には牙が頭に刺ささる直前に寿命になるのだそう。

日本画は、入口近くの青山亘幹さん作「舞子」、井出康人さん作「夢想」、石踊達哉さん作「夜桜」からいい作品ばかり。

私は閉館まであと45分の時間に入館したため、キチンとメモを取らずに見てまわりましたが、いただいた資料を元に振り返ると岩波昭彦さん作「グランドセントラル駅」
※ニューヨークによく行っていた1999年−2003年頃はまだアメリカで携帯電話が普及しておらず「グラセンに何時で」と待ち合わせることが多かったです(当時は駅にトイレがあるのはこのメイン駅くらいだったし)。

他に、
鈴木竹柏さん作「明けゆく吉野川」※夜明けのぼんやり感。
千住博さん作「月映夜桜」
松下雅寿さん作「天道」
松村公嗣さん作「熊野古道」

洋画は、
山本大貴さん作「NEUROMANTIC GIRL(feat.IKEUCHI Hiroto)※質感
山田啓貴さん作「月が見えた日」※あの時代を感じさせるほのぼの感。

が特に印象に残っています。

【創と造 2018 現代日本絵画・工芸新作展】は、美術商の眼によって優れた作家を選び、新たな力作をご出展いただくのがコンセプトのようです。

こちら巡回展となっていて、既に東京4月展、京都展、金沢展、大阪展は終了しましたが、来週から名古屋展 5月21日(月)〜 5月23日(水)、東京5月展 5月25日(金)〜 5月28日(月)とありますので、お時間がある方はぜひ!

詳しくは、東京美術倶楽部ホームページを。

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