天才ヴァイオリニスト小西真央「NewYear Concert 2019」@島之内教会
1月7日(月)は、ベルリン芸術大学在学中の小西真央さん(ヴァイオリン)と中迫研(ピアノ) さんによる ” 凱旋 “「NewYear Concert 2019」に。
日本キリスト教団 島之内教会
場所は大阪市東心斎橋にある日本キリスト教団 島之内教会。
なんとこちら、創立1882年(明治15年)で登録有形文化財になっている由緒ある建物。
前回、小西真央さんの演奏を聴いたのが2107年4月4日の奈良公演なので、
1年半どころか約2年ぶりに小西さんの演奏を聴くことが出来ました。
初めて聴いたのは6年以上前の彼女がまだ高校生の17歳の時。
おそらく高校時代から数年ぶりに前髪を作っていた小西さん。
基本的におでこを出す髪型にすると大人っぽく、おでこを隠す髪型をすると顔のパーツが下寄りに見えることで子供っぽくなるのですが、前髪を下ろしているにもかかわらず大人っぽくなっていました。
以前より痩せたのもあるのかな?
そして、見た目だけでなく音も大人になっていました。
前回の東名奈ツアー「2017 Trio Pyxis」もメモはしているのでまた改めてブログにまとめるとして、今回のコンサートを言葉で表現したいと思います。
この日のプログラム
- J.S.Bach / ヴァイオリン協奏曲ホ長調BWV1042
- E.Ysaye /無伴奏ヴァイオリンソナタ 作品27 第6番 ホ長調
- P.Sarasate /カルメン幻想曲 作品25
- L.Beethoven /ピアノソナタ 作品90 第27番 ホ短調
- R.Strauss /ヴァイオリンとピアノのためのソナタ 作品18 変ホ長調
小西真央の顔
顔を見るのも私の仕事で、顔そのものが研究対象なので顔がよく見える1番前のセンターに。
だけど、近すぎて逆に顔が見れない。
ヴァイオリンの演奏位置からは2メートル半の距離でステージもないので近い近い。
そして演奏している時の彼女は出ているオーラが違いますから。
照明が奥の照明だけで逆光で顔が影になっているのもありました。
そのためヴァイオリンだけが光っていて、手先の動きがよくわかりました。
プログラム2つ目のピアノなしのヴァイオリンソロから、照明が客席側の後方にもついたのと距離の近さにも慣れてきて、顔もよく見えました。
前々回の2016年6月22日に開催されたデュオリサイタル【〜ドイツ・ベルリンから音楽で旅するヨーロッパ〜】では、似ている顔として「田村潔司」なんていう女性からするとうれしくないであろう人を挙げていますが、この日はモーニング娘。の野中美希さんに似ていました。もともとの顔の作りが似ているのもありますが、集中した時の目の表情とかそっくり。
野中美希さんは子供の頃からピアノをやっていて帰国子女で海外生活が長く、小西さんとは「クラシック」「海外生活」が共通しているのですが、それらが顔と表情に影響があるのかもしれません。
大人っぽくなったけどアイドル似になったことで「小西まおぴん」なんて呼び名が浮かんでしまいました(笑)
演奏についても言えることですが、2016年の時は初の凱旋ということでとても気合いが入っていたのでしょう。演奏についても「凄さ」が印象に残っています。「凄さ=レベルの高さ(ドイツ留学での成果)」を見せつける演奏を意識していたのかもしれません。
この日はそれに「心地よさ」が備わっていたと感じました。
小西真央のヴァイオリン
小西真央のヴァイオリンは何が違うのか?
演奏を聴きながらずっと考えていました。
最初に彼女の演奏を聴いた2012年11月21日の感想でこう書いていますが、
ヴァイオリン演奏:小西真央さんは現在帝塚山学園高等学校2年生の17歳。
高い・低い、明るい・暗い、強い・弱い、大きい・小さい、激しい・穏やか、硬い・柔らかい…いろいろ音色。抑揚。 だけど、その全てがヴァイオリンらしい音色。
ヴァイオリン1つでこんなに表現できるのかと! 今後、大注目の天才ヴァイオリニストだった。
この日の演奏も、強弱、重軽、高低、どれも幅があって表現力が豊かだけれど、最も違うのは強さかな。
念の強さというか。
強い念が音に宿っているように感じるのです。
心が震えるというか心にダイレクトに響くというかそんな音色、演奏なのです。
心の奥の奥まで響き渡る音、耳や脳だけではなく腹に響く音をしています。
新年早々いい音楽を聴けて幸せです。
主催者と演奏者に感謝。
今回は会場が教会(日本キリスト教団 島之内教会)でよりクラシック音楽の雰囲気を感じることが出来ました。
垂直な木の背もたれ椅子もクラシカルで背筋が伸びました。
冬のコンサートは客席で咳をする人が多いけど、それもなく演奏に集中できました。
それにしても2019年になっても心にいい音楽は西洋のクラシック音楽。
当時の人は何が違ったんでしょう?
そういう時代?
若き日本の音楽家のおかげで今も素晴らしい音楽が聴けてありがたいです。
音楽・芸術の大切さ
昨年、ABC音楽振興会の解散が決定しました。
ABC新人コンサートが2017年、2018年、2019年と続いていれば、今ごろ小西真央さんも出場して優勝し、〔小西さんは第19回(2010年)、第21回(2012年)の「ABC新人コンサートオーディション」に当時まだ高校生にもかかわらず本選出場〕、ABCフレッシュ・コンサートでオーケストラをバックに演奏していたことでしょう。
諸行無常
芸術受難の時代ともいえます。
だけど人類は、心を豊かにする音楽・芸術の大切さを今一度考えるべきです。
ヴァイオリニスト小西真央とスマイレージ田村芽実【音楽界の若き天才2人について】
※田村芽実は一昨年、ミュージカル女優として本格的にデビューしただけでなく、昨年はビクターからソロ歌手としてメジャーデビューしました。
私の夢は小西真央さんと田村芽実さんによるコンサートです!
いつか叶うといいな。
音楽の専門家による評価
コンサート終了後「写真を撮って欲しいなぁ」と関係者の方がご挨拶している後ろに並んでいる時にiPadで写真を獲ろうとしている女性をお見かけし「いつも小西真央さんを熱心に応援されているあの方だ」「この人について行けば間違いない」と撮影場所を変えるのに一緒について行きました。
その女性がヴァイオリニストの近藤緑先生(大阪フィルハーモニー交響楽団)
※順番待ちで並んでいる時に後ろから撮影。
そして私も小西真央さんと。
中迫研さんとのスリーショットもお願いしたかったけど、遠方から来られている関係者に挨拶に行かれたようでした。※まあ、スリーショット、フォーショットときて今回初めてツーショットを撮れてよかったです(笑)
2016年6月22日
2017年4月4日
上でも書いているように
小西真央さんの演奏はいろんな音が出て表現の幅が広く豊かに感じるのだけどその中でも他のヴァイオリン演奏者とどこが違うんだろう?と常々思ってきました。音楽の専門家の意見を聞いてみたいと。
自分なりに今回最も印象的だったのは「強い」の部分だったのですが、近藤緑先生も「彼女の演奏は力強く」とFacebookに書かれているのを拝見し自分の感覚に少し自信を持ちました。
本当にこの感覚をわかってもらうには生で小西真央さんの演奏を聴いていただくしかないのですが、言葉で表現できるように私も頑張っていきます。
少しでも多くの人に伝わりますように。