【顔面学講座㉘】「毛利清二の世界 映画とテレビドラマを彩る刺青展」京都・おもちゃ映画ミュージアム
[楽活]での月1連載「池袋絵意知の顔面学講座」。
第28回(2024年5月回)は、
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今月は「顔面学講座」特別編として、5月1日に京都・おもちゃ映画ミュージアムで開幕した「毛利清二の世界 映画とテレビドラマを彩る刺青展」をご案内。
京都在住、現在94歳の毛利清二氏は、東映京都撮影所にて俳優・刺青絵師として40年以上活動。手がけた東映・NET作品は「昭和残侠伝」(4作目以降)、「緋牡丹博徒」、「仁義なき戦い」、「遠山の金さん」シリーズほか多数。
毛利氏が独自に編み出した技術と特殊な絵の具によって、高倉健や鶴田浩二、藤純子、高橋英樹、松方弘樹、松平健、高島礼子などのスター150名以上のほか、のべ2000名以上の俳優に刺青を描いてきました。
テレビドラマの『遠山の金さんシリーズ』では初代の中村梅之助、市川段四郎、橋幸夫、杉良太郎、高橋英樹、松方弘樹、松平健まで歴代の「桜吹雪」をすべて毛利さんが描きました。
本展は、半世紀以上前に描かれたその刺青下絵を、当時の写真、脚本、ポスター、パンフレットなど、映画文化の貴重な資料を交えて展示しています。
化粧文化研究者ネットワークと化粧学とは?
顔を学術的に研究している日本顔学会の中でも、化粧を中心に研究している研究者が集まったのが「化粧文化研究者ネットワーク」。
化粧文化研究者ネットワーク世話人でもある山本芳美先生(都留文科大学 文学部比較文化学科)を実行委員長に、東映株式会社、東映太秦映画村、京都大学映画コロキアムなど多くの方々の協力を得て開催されたのが今回の展覧会。
3月10日に本展覧会のプレイベントとして開催された化粧文化研究者ネットワーク第66回研究会「東映・刺青絵師 毛利清二氏に聞く『俳優に刺青(すみ)を描く(ながす)』とは」(京都大学映画コロキアムとの共催)で、毛利さんの人間的魅力と仕事ぶりに感動し、
「楽活」でレポートすべく5月2日(木)のマスコミ内覧会に行ってきました。
その前に、会場のおもちゃ映画ミュージアムの最寄駅が、嵐電「四条大宮駅」、阪急京都線「大宮駅」だったので、午前中は朝1で嵐山に。
5月2日は夜に小野員裕さんの訃報が…
小野員裕さんとの思い出 最後までカレーの作り方を教えてくれなかった小野さん
嵐山とおもちゃ映画ミュージアムのことも少し書いています。
コロナ明け初の嵐山
2〜3年ぶりの嵐山?
と思ったら、コロナ初期の2020年2月24日に行って以来なので、4年ぶりでした。
いい天気☀️
GW中だけど平日というのと朝早くてまだ店もほとんど開いてないので思ったより外国人観光客でごった返してなくてよかった!
河原に駆け降りる少女たち
渡月橋が美しい。
外国人のサイクリンググループが記念撮影
新緑の青もみじが美しい。
川沿いの人気のカフェは朝9時30分でもこの行列!
桂川も美しい。
9時36分 朝はこんなに空いてます!
嵐電嵐山駅はさすがにけっこう人がいました。
せっかくなので嵐山、竹林の小径に久しぶりに。
下から竹林が美しい。
竹林の中に赤い色が見えたので、結婚記念撮影か?と思ったら人力車の人が乗客の記念撮影をしていました。真ん中にわんちゃんも!この犬はフレンチブルドッグでしょうか?
また渡月橋まで戻ってきてこの構図で撮影。
この斜めに生えた松が凄かったので(何度も来ているのに今までは意識してなかった)観光客の記念撮影と一緒に撮影。
天気も良くて景色も良くて気温も良いのでみんな笑顔で楽しそうでした。
おもちゃ映画ミュージアム(玩具映画博物館)
嵐電で四条大宮駅まで乗ってきて、歩いているとこの看板が。
曲がるとありました。看板には「玩具映画博物館」とあります。
築100年の「織屋建」京町家を改装した「おもちゃ映画ミュージアム」
館内に入り、
山本教授から直接解説をしていただきました。
こちらが通期展示コーナー。なお、会場での撮影は禁止ですが、ここは撮影可となっています。
「毛利清二の世界展」については、
錦絵(浮世絵)を参考に刺青の絵を描いた
池袋絵意知一押しは「薔薇女」
『東映アワー』の菅原文太は必見
男の生き様は顔に出る
と見どころを紹介しました。
おもちゃ映画ミュージアムについて
おもちゃ映画ミュージアム代表理事の太田米男さんと理事の太田文代さんにも裏庭でお話をうかがいました。
残存率が極めて低い日本の無声映画など貴重な映像を文化遺産として後世に継承するために「一般社団法人 京都映画芸術文化研究所」を設立し、「おもちゃ映画ミュージアム」として開館。
映画誕生に繋がる光学玩具、写真、マジック・ランタン(幻灯機)を展示し、実際に触れて体験することもできます。 「毛利清二の世界展」開催期間中は18歳未満は入場できませんが、「なぜ静止画が動いて見えるのか?」小さな子供にもデジタルでは分からない映画やアニメの原理を手で触れて、理解できるようになっています。
展示物には、光学玩具、マジック・ランタン、ドイツ製、アメリカ製、イギリス製など海外の玩具映写機、国産玩具映写機、映画撮影機、各種小型映写機、映像関連資料などがあります。
そして、なんとアニメーション作家、イラストレーターの古川タクさんのサインも飾ってありました!
『週刊てりとりぃ』でご一緒させていただいている!
週刊てりとりぃ: 2022年1月28日(金)
◉ぶらり、アニメーション#50 片山くんとのタッグが始まる(古川タク)
◉大阪から池袋絵意知です!2022年のりんくうタウンと関西国際空港(池袋絵意知)
週刊てりとりぃ: 2023年1月27日(金)
◉大阪から池袋絵意知です!「目指せ!古墳博士!『全国古墳サミット』」(池袋絵意知)
◉ぶらり、アニメーション#66 Oh! それ見よ(古川タク=アニメーション作家)
ちなみに古川タクさんに直接お目にかかったことはまだございません。
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ぜひ、ご覧ください!
展覧会情報
会期:2024年5月1日(水)より7月28日(日)まで
第1期:5月1日(水)~6月16日(日)
第2期:6月19日(水)~7月28日(日)
会場:おもちゃ映画ミュージアム(京都府京都市中京区壬生馬場町29-1)
開館時間:10:30―17:00
休館日:月曜日・火曜日
会場アクセス:嵐電「四条大宮駅」、阪急京都線「大宮駅」、JR・市営地下鉄「二条駅」より徒歩7分~8分。
入場料:1000円(18歳以上、お支払いは現金のみ)。18歳未満の方のご入場はご遠慮ください。
展覧会公式ウェブサイト:5月1日から「毛利清二の世界 映画とテレビドラマを彩る刺青展」
京都は日本のハリウッド、“映画とアニメの町”京都だから「映画をこよなく愛する人々」が集い、映画をキーワードにして人と人の交流の場にしたいとおっしゃっていました。
観光で京都を訪れている外国人のお友達を連れて行くときっと喜ぶと思いますよ。