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2020-05-13

『ネット起業!あのバカにやらせてみよう』岡本呻也

【7日間ブックカバーチャレンジ】2日目

『ネット起業!あのバカにやらせてみよう』岡本呻也(文藝春秋)

2000年10月20日発行

抜群に面白いネットベンチャーの先駆けとなった男と女のドキュメンタリー。

今やスマホでインターネットが当たり前の時代になりましたが、まだ世界中どこにもなかった「携帯電話でインターネット」をやったのは日本のiモードが初です。

日本の若者たちが世界で最初にやったんです!

そんなiモードをめぐる話が中心で、

iモードの名付け親である松永真理(元とらばーゆ 編集長)

私が世に出るきっかけとなったiモードコンテンツ『似顔絵占いFAO』のサイバービズ(現ザッパラス)の玉置真理

ネット界のダブル真理!

サイバードの堀主知ロバート
(携帯電話向けコンテンツ提供会社として当時トップでザッパラスが2位だった)

松永真理の部下だった夏野剛

グロービスの堀義人

オンザエッジの堀江貴文も一応名前が出てきます。

そして、
ハイパーネットの板倉雄一郎

私がリクルート時代に担当していた板橋区のベンチャー企業T社に元ハイパーネットの社長室だったK氏がいました。

私が1999年に退職し、人生の大航海時代の幕開けに選んだ4月のポルトガル、オランダ旅行。

ちなみにホームページのメインビジュアルの1つは、ポルトガルのファティマ大聖堂での写真です。

まだホテルにインターネットは普及してなくて(自分もノートPCではなくデスクトップの2代目iMacだったし)、ポルトガルのインターネットカフェからAOLのメールをチェック。

するとT社のK氏からメールが!

しかし日本語フォントが入ってないから文字化けで読めない。
さらにAOLのメールは数日で消える時代(だったはず)。

日本に戻ってから「文字化けで読めなかったのでもう一度送っていただけますか?」と返信すると

「自分もT社を辞めて会社を作りました。一度お会いしましょう!」

と言われ、池袋の立教通りの2Fにあった多国籍料理「獏 BAKU」で飲み。

そこから私の人生はまた思わぬ方向に大きく動き出すのでした(それこそ1冊の本にできる裏池袋ストーリー)。

この本をK氏に紹介したところ「僕も岡本さんに取材されたけど載せてくれなかった。本は送ってもらいましたが」と言ってました。

この激動の物語の渦の中心にいた上記ザッパラスの玉置真理さん、そしてこのK氏。そのもう1つ外側に自分もいたこともあって親近感もあり、とても感動しました。

著書の岡本呻也さんは数年前に若くしてお亡くなりになっていますが、一度お会いしたことがあります。

宮下英一さんがリクルートのテレビ事業部から新風舎という出版社の文庫本の編集長に転身するパーティーでした。

2003年の4月か5月だったかな?

自分が感動した本の著書と会えて感激しました。

私は化粧文化研究者ネットワークでお世話になっている甲南女子大学の米澤泉先生(女子の社会学の第一人者)から招待され、1日目は

『好かれる顔、嫌われる顔はここが違う 人付き合いで成功する男のための顔づくり』
村澤博人(実業之日本社)

『好かれる顔、嫌われる顔はここが違う 人付き合いで成功する男のための顔づくり』村澤博人

を紹介しました。

この村澤先生を2000年3月の日本顔学会「第 9 回 公開シンポジウム」アフターティーパーティで私に紹介してくれたのが上記の宮下英一さんです。

今回ご紹介する本の著書と会わせてくれたのも宮下さん。

ということで、次のバトンは宮下英一さんにお渡しします。
宮下さん、よろしくお願いいたします!

※ちなみに日本顔学会のロゴマークも日本顔学会誌のロゴも宮下さんのデザインによるものです!

宮下さんはその後、アクトオンTV(リクルートとJ:COMが運営)に戻るような形になり、現在は多摩美術大学。

宮下さんはリクルートのデジタル衛星放送事業部の前は『ゼクシィ』の初代編集長で、その前はこの本の主人公の1人、iモードの名付け親で『とらばーゆ』黄金時代に松永真理さんが編集長を務めていた時の副編集長でもあられます。

言われて思い出したんですが、宮下さんには2000年代の後半、河崎実監督を紹介するのに当時私の馴染みの店にしていた目白のBARに遅い時間に来ていただいたこともありました!

2004年の『畑中葉子さんを囲む会』@御茶ノ水ブックカフェ『エスパス・ビブリオ』にも。

この岡本呻也さんの本『ネット起業!あのバカにやらせてみよう』は本当に名著です。

本に込められた魂が違います。

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