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日本顔学会セミナー
『赤ちゃんの顔認識と脳の発達』


2007年4月2日(月)

3月12日に行われた、第31回 日本顔学会イブニングセミナー『赤ちゃんの顔認識と脳の発達』に参加しました。
講師は中央大学文学部教授、科学技術振興機構さきがけ研究者の山口真美先生。
先生の著書「赤ちゃんは顔をよむ(紀伊国屋書店)」は読んでいたこともあり、とても楽しみにしていました。
講演の内容は「赤ちゃんは顔をよむ」に書かれている内容の延長線上にあるもので、脳の発達について更に実験と研究を重ねたものでしたが、特にポイントになる部分を紹介しながら観相学の視点から振り返ってみたいと思います。
※赤字が私の言葉です。

顔の不思議
心理学からわかっている知見−生まれたてすぐの赤ちゃんでも顔を好んでみる(Fantz 1969)
目、鼻、口の配置が重要。(顔らしい配置のものを見る)
黒い点が横に並んでいてその下に黒い点があるものに注目するが、これは顔の中で動く(開く閉じる)のが目と口で、目と口が感情を表す部分だからではないのか?

赤ちゃんは視力が悪いのに顔がわかる。生後6ヶ月、視力0.2でも生後3ヶ月の0.02でもみわけている。
斜め顔は正面顔と同等の正答率(横顔より正答率が高い)
目が2つあると脳が活性化。(斜め顔は目が2つ)
横顔は苦手で6〜7ヶ月でわかるようになる。(赤ちゃんはお母さんの正面顔しか見ないのでは?)
う〜ん、私も視力が悪いのですが、メガネを外して鑑定しても同じような鑑定結果になるのでしょうか?
それから、1度もやったことはありませんが、横顔だけで鑑定したらやっぱり正答率が低くなるのかな?(笑)


顔反応領域
他の物体よりも「顔」に特異的な反応を示す脳部位が存在する(特に右半球)=右脳の反応が強い。
右脳は無意識脳(潜在意識脳)でイメージ能力や創造・クリエイティブ能力と関係があると言われていますが、観相学の見地からみると“顔でその人の本質をイメージしようとするから右脳の反応が強い”のではないでしょうか。

乳児と顔認知に対する運動情報の効果
動画条件では静止画条件よりも速く処理された。
私もテレビ番組で写真だけで顔相鑑定をすることが多いですが、静止画よりも少しでも表情の変化が読みとれる動画のほうが鑑定しやすいです。

質疑応答では、笑顔を見ると免疫力がアップし怒った顔を見ると免疫力がダウンするという話から、原島先生が「イライラした顔を見せるのはマイナスなのでしょう」と。
他には「大人は一度見たものを好む(既知選考)」「人間のほうがサルより顔に興味を持つ」と言った話がありました。
「大人は一度見たものを好む(既知選考)」の例として、TVCMで見たものをスーパーやコンビニで手に取るという行動が挙げられますが、インターネットや携帯電話といったコミュニケーション手段が増える現代人にとって、会う“顔を合わせる”という行為が人と人とのコミュニケーションにおいていかに有効であるかを再認識しました。
「人間のほうがサルより顔に興味を持つ」のは“顔がコミュニケーションにおいて大事”であることに他ならないのです。


この日は久しぶりに電車に乗って会場の東京大学まで行ったのですが、アサヒスーパードライの中吊りポスターが凄く印象に残りました。
アメリカメジャーリーグで活躍する松井秀喜選手と、今年からメジャーに挑戦する松坂大輔選手の写真を使った広告でしたが、2人のモンゴロイド特有の細長い目を美しく表現していました。
皆さんも今一度、日本人としての自分の美しさに自信を持ってください。


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